
桐壺
歌詞
桐壺
いづれの御時にか、にょうご、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなききわにはあらぬが、すぐれて時めきたまうありけり。 はじめより我はと思い上がりたまえるおんがた、めざましきものにおとしめ嫉みたまう。同じほど、それより げろうの更衣たちは、ましてやすからず。朝夕のみやづかえにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負う積もりにやありけむ、いとあつしくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよ あかずあはれなるものにおもほして、人のそしりをもえ憚らせたまわず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。 いづれの御時にか、にょうご、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなききわにはあらぬが、すぐれて時めきたまうありけり。 はじめより我はと思い上がりたまえるおんがた、めざましきものにおとしめ嫉みたまう。同じほど、それより げろうの更衣たちは、ましてやすからず。朝夕のみやづかえにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負う積もりにやありけむ、いとあつしくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよ あかずあはれなるものにおもほして、人のそしりをもえ憚らせたまわず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。
